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偏頭痛の原因 : 頭が脈打つようなあの痛みは何が原因?

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日本頭痛協会によれば、約840万人もの日本人が偏頭痛(片頭痛)に悩まされているそうです。偏頭痛になると、頭の片側または両側が脈打つようにズキンズキンと痛みます。いったん痛み出すと日常生活に支障が出るほどです。こうしたつらい 偏頭痛の原因 とはいったい何なのでしょうか?
 
 

偏頭痛が起こるメカニズム

 
何らかの原因で脳の血管が拡張して、周囲の三叉神経(さんさしんけい)を刺激し、この刺激から発生する炎症物質が血管を拡張させることで、偏頭痛が発症します。
 
緊張から解放された時に急に血管が拡張しやすいため、仕事のない週末などに起こりやすいのが特徴です。また、疲労、空腹、睡眠不足、寝過ぎ、女性のホルモンの変化、光や音の刺激、などが引き金(誘因)となる場合もあります。
 
 

偏頭痛の特徴

 
偏頭痛は女性に多く、男性の4倍とも言われています。思春期頃から増え、60歳頃には終わると言われています。月に1~2回、多い時には、週に1回程度、繰り返して頭痛が起こり、起こり方は発作的です。
 
持続時間は4時間から、3日程度続くこともあります。こめかみから眼球のあたりに起き、ひどくなると頭全体が痛みます。脈が打つように痛み、「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」痛むと表現されます。さらにひどくなると持続的な痛みとなります。痛みがひどい場合は日常生活ができず、勉強や仕事にも手につかず、寝込んでしまわざるを得ません。
 
遺伝的な体質が起因するものとも言われますが、複数の因子が絡むため、遺伝だけで決まるわけではありません。
 
 

偏頭痛の予兆・前兆

 
偏頭痛の人の半数に、痛みが起こるきざし(予兆)があります。具体的には、偏頭痛発作が起こる24時間ほど前から、あくび、気分高揚、イライラ、空腹感による食欲増進などが起こるのです。
 
さらに、頭痛が起こる直前に前兆が現れる人もいます。「閃輝暗点」(せんきあんてん)と呼ばれる、視界にチカチカした光が現れて、これが拡大していく現象です。発作の起こる1時間ほど前に生じ、20~30分程度続きます。そして、この後に激しい頭痛が起こるのです。
 
 

偏頭痛の原因:誘因となる要素

 
■女性ホルモンの変化
特に生理前後には女性ホルモンの変化が急激なので、偏頭痛が起こりやすくなります。妊娠中はホルモンが安定するので、偏頭痛は起こりにくくなります。
 
■食べ物
人によって違いますが、チョコレート、チーズ、ワイン、トロピカルフルーツ、ナッツなどが関係している場合があります。
 
■寝過ぎ・寝不足
休日の朝寝坊が偏頭痛を誘発することがあります。また、睡眠時間が不十分で、寝不足状態が続いても偏頭痛になりやすくなります。
 
■ストレス
ストレスは偏頭痛の有力な誘因と言えます。ただし、ストレスを受けている時よりもそれから解放された時に起こります。そのため休日になると起こる人も多く、「週末頭痛」とも呼ばれます。
 
ストレスについては、以下の記事を参考にしてください。
 
ストレス解消法 をしっかり学び、自分の身体と上手な付き合いを
 
ストレス診断 ってどうやればいいの?疲れた!と思ったらストレス診断!
 
■その他
まぶしい光、人混みの騒音などの刺激で頭痛が誘発されます。また、狭心症などの薬は、血管を広げる作用があるため偏頭痛を誘発します。
 

偏頭痛の原因 を知るために

気をつけたいのは、マッサージや体操、入浴など、血液の流れが良くなることをすると偏頭痛を悪化させることです。
 
また、空腹は誘因になるので、朝食もきちんと摂りましょう。ライフスタイルを見直し、悪い習慣を改善します。寝不足・寝すぎなどはすぐ改善できますね。
 
上記のような誘因を極力避けても改善しない場合は、早めに頭痛外来など医療機関を受診しましょう。薬物療法のほか、最近では磁気治療などを受診できる医療機関もあります。適切な治療で頭痛の悩みを解消したいですね。
 
 

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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:川口 佑(医師、新宿ストレスクリニック院長)

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