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頭痛をともなう病気 とは?突如襲いかかる様々な疾患について解説

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頭痛をともなう病気 には、いろいろなものがあります。最近はスマホやパソコンなどモバイル機器を長時間使用する生活スタイルの人が激増し、頭痛の誘因となっています。また、何度も起こる慢性の頭痛よりも、突然起こる頭痛や激しい痛みには、こわい病気が潜んでいる場合があります。この記事では頭痛を伴う病気について説明します。
 
 

頭痛をともなう病気:「くも膜下出血」の場合

 
今まで経験したことのない「突然の激しい痛み」が頭を襲う、というのが特徴の「くも膜下出血」。頭全体が痛みの範囲となることが多く、「頭の中で何かが爆発したような」「ガツンと頭を殴られたような」といい表わされたりもします。
 
くも膜下出血の原因は多くは、脳のくも膜に分布する血管の枝分かれする部分に「コブ」(脳動脈瘤)ができて、血流を阻害したり、破裂したりします。
そのほか、「脳血管奇形」や「血管疾患」、頭を強く打つといった「外傷」なども原因としてあげられます。
 
痛みの持続時間は、数時間で消失する場合もありますし、2週間以上続く場合もあり、人によってさまざまです。そして、嘔吐や吐き気、意識障害を伴うことも多くあります。
くも膜下出血は発症後6時間以内に再出血が起こることが多く、発症したら即、救急車を呼び病院に行きましょう。処置が遅れると重い後遺症が残ったり、生命の危機に瀕する病気です。
 
 

頭痛をともなう病気:「脳腫瘍」の場合

 
朝起きた時、昼寝などから起きてすぐなど、眠りから覚めた時に頭痛があり、しばらくすると楽になる、睡眠が関係する頭痛の場合、「脳腫瘍」が疑われます。
 
頭蓋内に発生するあらゆる「できもの」を指す脳腫瘍は、良性、悪性さまざまで、原因はほとんど不明です。
起床時の症状のほか、いきんだり、咳をしたりすると痛みを感じる、または、頭を揺り動かしたりすると痛みが激しくなる、めまいが起こるといったものがあります。また、吐き気をともなうことがあり、嘔吐してしまうと後は楽になる、という特徴もあります。
 
これらの症状が現れたら速やかに脳神経外科を受診しましょう。良性の腫瘍の場合、全摘手術をすれば完治することがほとんどで、悪性の場合も早期発見が大切です。
 
 

頭痛をともなう病気:「慢性硬膜下血腫」の場合

 
頭を打ってから1~3か月も経って現れる頭痛には「慢性硬膜下血腫」の疑いがあります。
頭を打ったときにできた打撲傷が原因となり、静脈から少しずつ出血することで発症します。出血がじわじわ進み、頭の硬膜の内側で脳の表面に当たる場所に血の塊ができるのです。
頭痛以外の症状に、「転びやすくなった」、「認知症のような症状が出てきた」「最近人が変わったような感じがする」などがあります。覚えていないような打撲が原因になることもあり、このような症状が現れたときには脳神経外科を受診しましょう。
 
 

頭痛をともなう病気:「高血圧性脳症」の場合

 
頭痛とともに瞬時に血圧が上昇、意識がもうろうとしている状態のときは「高血圧性脳症」の疑いがあります。
頭の一部ではなく、顔から後頭部にかけて、または頭全体がズキンズキンと脈打つような感じの痛みがあり、早朝に起こることが多いといわれています。
慢性的な頭痛と日ごろの高血圧との因果関係は解明されていませんが、「高血圧性脳症」の場合は高血圧が原因です。心臓や腎臓に、本人は気がつかないうちに支障をきたしていたり、網膜の血管が破れて、眼底出血が起こっていたりして、頭蓋内圧が上昇します。
 
このような症状が現れた場合、速やかに頭蓋内圧を下げ、二次的に起こる「脳卒中」を防ぐ必要があります。救急外来、もしくは救急車を呼び病院へ行きましょう。
 
なお高血圧については、以下の記事をご参考にしてください: 高血圧の原因 を知っていますか?様々な高血圧の要因を知ろう! 高血圧の症状 :高血圧には自覚症状がない場合も…症状を知り早期発見を
 
 

頭痛をともなう病気 :「脳卒中」は頭痛がシグナルになりにくい

血圧の高い人が突如として、いつもと違う頭痛を起こした時、何かしら頭の病気を疑うことは大切です。しかし実は、脳卒中のなかで激しい頭痛が起こるのは「クモ膜下出血」を除いてあまりありません。そんな頭痛がシグナルになりにくい脳卒中を見極めるために、何をシグナルにしたらいいのでしょう。
 

「脳出血」の場合

「脳出血」は「脳内出血」のことです。脳そのものに痛みを感じる受容体はなく、頭痛が起きるほど大きな血の塊りができたときの多くは、すでに意識障害が起きていて、本人は頭痛を訴えられなくなっています。
 

「脳梗塞(のうこうそく)」の場合

脳内の血管が詰まる「脳梗塞」もまた、頭痛が主な症状になることはほとんどありません。「ろれつが回らない」「手足がしびれて動かしづらい」「ものが二重に見える」「異常な睡魔に襲われる」など、運動麻痺が症状の手がかりになることが多いのです。
 
脳梗塞については以下の記事をご覧ください:脳梗塞の症状 : 早期発見・早期治療のため脳梗塞の症状を知っておこう!
 
かつては高齢になるほど罹りやすいといわれた頭痛をめぐる病気は、最近では若い人にも年齢と関係なく起こる可能性があります。「ちょっとおかしいな」と思ったらそれがサインです。ふだんから家族はお互いの症状に目を配り、急いで専門の病院を受診することが大切です。
 
 

頭痛に関連する記事のご紹介

頭痛の症状に関連する記事としては、以下のようなものがありますので、参考にして頂ければ幸いです。
 
緊張型頭痛について説明した 「締め付けられるような痛みを感じる緊張型頭痛とは」
 
後頭部の頭痛について説明した 「後頭部の頭痛:ズキズキ痛む頭痛の原因と対策法とは?」
 
頭痛による吐き気について説明した 「頭痛による吐き気…症状別に考えられる原因と対策法とは」
 
目の奥が痛い頭痛について説明した 「目の奥が痛い頭痛はアルコールや煙草が原因?群発頭痛とは?」
 
こめかみからくる頭痛について説明した 「右と左で原因が違う…こめかみからくる頭痛の予防法」
 
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